トピックス

年別トピックス一覧

2024年

2024年7月19日
6月29日-7月3日に米国・ボストンで開催されたInternational Symposium on EBV & KSHV & Related Agents and Diseasesで安井寛先生が日本のレジストリデータから予後予測モデルを提案する「Clinical Features and Prognostic Factors of Adult Systemic Chronic Active Epstein-Barr Virus Disease: A Retrospective Analysis Using Japanese Registry Data」をポスター発表しました。
2024年7月19日
6月13-18日にスペイン、マドリードで開催された第29回欧州血液学会(29th European Hematology Association)(EHA) で、大学院生の伏屋愛加さんが「Clinical Features and Prognostic Factors of Adult Systemic Chronic Active Epstein-Barr Virus Disease: A Retrospective Analysis Using Japanese Registry Data」をeポスターで発表しました。
2024年6月24日
5月31-6月2日に福岡で開催された第49回日本骨髄腫学会学術集会で、上村悠先生が「ダラツムマブ併用療法が有効であったIgMκ型形質細胞白血病(Successful daratumumab based regimen in a patient with IgMκ plasma cell leukemia)」を5月31日にポスターで発表しました。「多くの方にご覧いただき、ご質問もいただきました。発表後には日本骨髄腫学会前理事長である安倍先生と写真を撮らせていただき、発表内容についてご意見もいただきました。」
安井寛先生は『若手教育セミナー』で座長を務めました。
2024年5月24日
4月20日に福岡で開催された第127回日本小児科学会学術集会、シンポジウム「難治性EBウイルス関連疾患」で新井文子主任教授が「Epstein-Barr Virus病 CAEBV~病態解明と治療薬開発へのチャレンジ~」を講演しました。
2024年5月24日
4月12-14日に東京で開催された第121回日本内科学会総会で当科より2名が発表しました。伏屋先生の発表は特に優れた演題としてプレナリーセッションに選出されました。
伏屋愛加「全身性慢性活動性EBウイルス病 成人例の臨床像と予後因子の解明~レジストリデータを用いた後方視的解析~」
内田三四郎「血液疾患患者152名に対するチキサゲビマブ /シルガビマブ(エバシェルド ®)の使用経験」
2024年5月24日
4月12日に東京で開催された第121回日本内科学会総会、シンポジウム「核酸医薬治療の最前線」で新井文子主任教授は東京医科歯科大学脳神経内科の横田隆徳教授と座長を務めました。
2024年5月7日
別冊 日本臨牀 領域別症候群シリーズ No. 29『血液症候群(第3版)IV─その他の血液疾患を含めて─』(日本臨牀社)が先月発行されました。上村悠助教と新井文子主任教授が「Epstein-Barr ウイルス関連血球貪食症候群」、伏屋愛加診療助手と新井文子主任教授が「悪性腫瘍関連血球貪食性リンパ組織球症」を執筆しています。
2024年4月6日
3月28-30日にソウルで行われた第65回韓国血液学会・国際コンファレンス(ICKSH 2024)で安井寛特任教授が「Immune function of chimeric antigen receptor T cells quantitatively assessed via molecular imaging flow cytometry」を発表し、Best Oral Presentation Awardを受賞しました。「抗原刺激誘導性のCAR濃縮をMI-FCMを用いて定量化することにより、従来は必要であったCAR-T細胞を長期培養する事なく、CAR-T細胞の免疫機能を評価しうることを見いだしました。本研究成果をもとにCAR-T治療を有効に行うための臨床検査の開発を考えています」。詳しくはこちら
2024年4月6日
3月28-30日にソウルで行われた第65回韓国血液学会・国際コンファレンス(ICKSH 2024)に新井文子先生が招待され、「Chronic active EBV disease: Our challenge to elucidate the pathogenesis」を講演しました。「初日最初のセッションでの講演にお招きいただいたことは光栄です。一人でも多くCAEBVを知っていただき、病態解明と治療薬開発が進むことを望んでいます」。詳しくはこちら
2024年3月27日
3月20-23日に開催された第23回日本再生医療学会総会で、共同研究施設の東京医科歯科大学西尾美和子准教授グループの大学院生・福田笑夏さん(「慢性活動性EBウイルス病患者由来iPS細胞を用いた単球への分化誘導」)と南川愛莉さん(「慢性活動性EBウイルス病患者由来iPS細胞を用いた血管内皮細胞の作製および解析」)が発表しました。iPS細胞を使ったCAEBVの病態解明が着実に進んでいます。詳しくはこちら
2024年3月14日
3月14日にCAEBV患者会代表・奥中さん(Zoom)と新井文子主任教授が橋本岳衆議院議員に面会し、CAEBVの指定難病認定に向けて要望を伝えました。「指定難病の認定は専門家が審議するため、議員が動いて認められることではないが、CAEBVのために何ができるか、幅広く考えてみます」という温かいお言葉をいただきました。詳しくはこちら
2024年3月9日
3月9日に開催された第20回日本血液学会 関東甲信越地方会で、当科の大島久美先生が第1回「臨床研究奨励賞」を受賞しました。テーマは「慢性活動性EBウイルス病に対するアレムツズマブ の有効性と安全性の検討」。
詳しくはFBの投稿、こちら。研究概要、受賞コメントはこちら
2024年3月9日
3月9日に開催された第20回日本血液学会 関東甲信越地方会(於東京)で、当科より3名が発表しました。プログラムはこちら
富田直人「Rituximab 単剤療法が奏効した中枢神経原発low-grade B-cell lymphoma」
鈴木黎「自家移植後再発リンパ腫に対しpolatuzumab vedtin を含む治療後同種移植を施行し得た1 例」
上村悠「手掌軟部腫瘤切除術で偶発的に診断された血管内大細胞型B細胞リンパ腫」(出向先虎の門病院分院 の発表)
2024年3月7日
上村悠先生が3月7日に第24回汎太平洋新興・再興感染症国際会議(The 24th International Conference on Emerging Infectious Diseases in the Pacific Rim of the U.S.-Japan Cooperative Medical Sciences Program (USJCMSP))(於韓国、仁川)で「Advances in pathology and treatment of chronic active Epstein-Barr virus disease」を発表しました。詳しくはFBの投稿、こちら
2024年1月26日
1月1日付で聖マリアンナ医科大学病院に「細胞治療センター」が設立されました。佐野文明特任教授がセンター長に就任しました。造血幹細胞移植をはじめ、今後大きく発展が予想される細胞を用いた様々な治療の実践と開発を行う予定です。
2024年1月17日
新井文子主任教授より「辰年を迎えて」年頭のご挨拶を掲載いたしました。
2024年1月17日
新井文子主任教授の研究グループ(東京医科歯科大学・西尾美和子准教授他)による原著論文「Clinical significance of anti-Epstein–Barr virus antibodies in systemic chronic active Epstein–Barr virus disease」が国際学術誌「Frontiers in Microbiology」に公開されました。慢性活動性EBウイルス病患者の抗EBV抗体価の特徴とその意義を解析、検討した論文です。やはり感染細胞に対する免疫異常が背景にありそうです。

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2022年を迎えて

早いもので聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科教授を拝命し、3年が経とうとしております。皆様には格別のご指導、ご高配をいただき、誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

この間、予想もしなかった新型コロナウイルスパンデミックが私たちを襲いました。感染者急増の中、一時は通常の診療、研究、そして教育が遂行できない事態となりました。しかし、そのような危機的状況であればこそ、見えてきたものがございます。その一つが、月並みですが「仲間の力」でした。困難に立ち向かう中で、お互いカバーし合い、そして思いやれる血液・腫瘍内科になれたと確信しております。

オミクロン株の出現とともに、パンデミックも新たな局面が予想されます。血液・腫瘍内科も大きな影響を受けると推測しています。しかし、私は今「この仲間となら、何とかなる、何とか出来る」と希望を持っています。そしてこの先も持ち続けたいと思います。この「くじけない楽観主義」を2022年の柱とし、さらに発展する一年にしたいと思います。

写真は上高地の梓川です。この流れのように、清らかに、しなやかに、そして大地を潤す存在としての血液・腫瘍内科でありたいと思います。始まりは小さいかもしれませんが、やがて大河になれるよう、医局員一同邁進いたします。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

2022年1月
聖マリアンナ医科大学血液・腫瘍内科教授
新井文子