教授よりご挨拶

多摩の丘陵から世界へ…

 ようこそ、聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科HPへ。平成30年4月1日付で内科学(血液・腫瘍内科)教授を拝命いたしました、新井文子です。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 聖マリアンナ医科大学は、川崎市宮前区、多摩川近くの丘陵に位置しています。春夏秋冬を感じることのできる、緑豊かなこの地で、私たちは血液疾患の治療、学生の教育、そして研究を日々行っています。

 昨今の医学の進歩は目覚しいものがあります。しかし、残念ながら、臨床の現場では、まだまだ解決されていない問題が数多くあります。私達の目標は、「その答えをだし、患者さんに、社会に還元すること」です。

 私は、これまで、臨床領域では造血器腫瘍を中心とした血液疾患の治療を、化学療法、造血幹細胞移植を中心に行って参りました。研究領域では腫瘍発症メカニズムを分子生物学的手法により解析して参りました。臨床医学と基礎医学を融合させ、難治血液疾患の病態の解明と治療法の開発を行う事が、血液内科医、研究者としての私の使命と考えております。近年では、特にEBウイルス陽性TもしくはNK細胞腫瘍である慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)の診療、病態解明、そして治療法開発に力を入れております。西欧からの報告がほとんどない難治性疾患です。なぜ、ありふれたウイルスが一部のヒトで重篤な疾患を引き起こすのか?有効な治療薬は無いのか?CAEBVのみならず、すべての血液疾患が治るように、日々研鑽をつんでまいります。

 診療では、患者さんに信頼され、安心して治療を受けていただくことを第一に努めます。血液内科では抗がん剤治療や移植など、患者さんの闘病生活は楽ではありません。医師のみならず、看護師、薬剤師を含む医療チームで最大限のサポートをしながら、治療を行ってまいります。患者さんの生活の質も重視します。通院しながら抗がん剤治療を受ける患者さんを支え、安全、確実な治療に努めます。私達は、患者さんから信頼していただけるよう、知識、技術のみならず、人間性も高めるべく、研鑽を積み重ねる所存です。

 学生、研修医の教育では、患者に寄り添い、共感できる、人間味あふれる医師を育てます。そして、何よりもまず血液内科の面白さを伝えたいと思います。そして様々な場面で問題点を適切に抽出し解決することのできる医師、physician scientistsを育成します。

まだまだ小さい、若い教室です。
だからこそ、大きな「伸びしろ」があると思います。
「多摩の丘陵から、世界へ」、エビデンスを発信していきたいと思います。

令和元年 新井文子

略歴
昭和63年3月
新潟大学医学部卒業
昭和63年6月
東京医科歯科大学医学部附属病院医員
(東京都立墨東病院内科医員、東京都立駒込病院血液内科医員)
平成5年9月~平成8年3月
第一子および第二子出産のため、産休・育休開始
平成8年4月
東京医科歯科大学大学院医学系研究科博士課程(内科学専攻)入学
平成12年3月
医学博士取得(東京医科歯科大学)
学位論文題目「CrkL activates integrin-mediated hematopoietic cell adhesion through the guanine nucleotide exchange factor C3G.」 Blood. 1999 Jun 1;93(11):3713-22.
(宮坂信之教授、三浦修教授ご指導)
平成13年4月
東京医科歯科大学医学部 非常勤講師
平成14年11月
東京医科歯科大学大学院 腫瘍制御学分野 助手
平成16年4月
同大学大学院 血液内科学分野 助教
平成20年4月
同大学大学院 血液内科学分野 講師
平成29年4月
同大学大学院 先端血液検査学分野 准教授
平成31年4月
聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科 教授