教授よりご挨拶
年頭のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は多くの皆様のご支援により、数々の挑戦と成果を得ることができました。この場を借りて、心より御礼申し上げます。
昨年、安井寛先生、横山明弘先生、そして渡邉俊樹先生の3名を特任教授として迎え、診療体制を強化するとともに、研究の幅を広げる取り組みを進めました。また、日本造血・免疫細胞療法学会(JSTCT)の移植認定基準に基づき、非血縁者間の造血幹細胞移植を施行する診療科としてカテゴリー1に認定され、骨髄バンクや臍帯血バンクを活用した移植が可能となりました。これは患者様にとって新たな希望となる大きな一歩です。
さらに、国際化の目標を掲げ、韓国、シンガポール、フランスの研究者と共同研究を進め、3つの国際学会で計6題の演題を発表するなど、グローバルな発展を遂げました。国際舞台での交流から生まれるアイデアは、私たちの日々の診療や研究に新たな風を吹き込んでいます。
今年の大きなテーマの一つは、新人や若手医師の育成です。これまでに培った経験や知見を次世代へと繋ぐことは、私たちの使命であり、未来への投資です。若手医師たちが自信を持って診療や研究に取り組める環境を整備し、互いに切磋琢磨できる場を提供していきたいと考えています。
今年のもう一つの目標は「楽しく仕事をする」ことです。医療は困難な局面に直面することも多いですが、チーム全体で仕事に楽しさややりがいを見出し、活気ある職場を作りたいと思います。楽しむ気持ちは、患者様へのより良い医療の提供にも繋がると信じています。
2025年は蛇年です。この年を「しなやかに脱皮する年」と位置づけ、既存の枠組みを超えた挑戦を目指します。蛇がその皮を脱ぎ捨てて成長するように、私たちも新しい時代にふさわしい血液疾患の診療と研究の形を模索し、進化してまいります。
皆様にとって2025年が健康で充実した一年となりますことをお祈り申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年1月
聖マリアンナ医科大学
血液・腫瘍内科学 主任教授
新井文子
略歴
- 昭和63年3月
- 新潟大学医学部卒業
- 昭和63年6月
-
東京医科歯科大学医学部附属病院医員
(東京都立墨東病院内科医員、東京都立駒込病院血液内科医員) - 平成5年9月~平成8年3月
- 第一子および第二子出産のため、産休・育休開始
- 平成8年4月
- 東京医科歯科大学大学院医学系研究科博士課程(内科学専攻)入学
- 平成12年3月
-
医学博士取得(東京医科歯科大学)
学位論文題目「CrkL activates integrin-mediated hematopoietic cell adhesion through the guanine nucleotide exchange factor C3G.」 Blood. 1999 Jun 1;93(11):3713-22.
(宮坂信之教授、三浦修教授ご指導) - 平成13年4月
- 東京医科歯科大学医学部 非常勤講師
- 平成14年11月
- 東京医科歯科大学大学院 腫瘍制御学分野 助手
- 平成16年4月
- 同大学大学院 血液内科学分野 助教
- 平成20年4月
- 同大学大学院 血液内科学分野 講師
- 平成29年4月
- 同大学大学院 先端血液検査学分野 准教授
- 平成31年4月
- 聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科 教授