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研究紹介
市民と進める難病研究 慢性活動性EBウイルス感染症治療への道
(当科新井教授の研究を動画で紹介します)
英語版はこちら
トピックス
- 2025年11月7日
- 10月17日に熊本大学で開催された第16回柴三郎プログラムセミナーで「慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)~炎症と腫瘍、2つの顔をもつ難治性疾患への挑戦~」を講演しました。「熊本大学の前進である熊本医学校で学ばれた北里柴三郎博士の名を冠したプログラムにお呼びいただき、大変光栄です。学生、研修医、血液内科医、基礎研究者など、多くの方にご参加いただきました。」詳しくはこちら
- 2025年11月7日
- 10月10-12日に神戸で開催された第86回日本血液学会学術集会では幅広い分野の5つの演題を発表しました。
- 佐野文明「多項目デジタルPCR法を用いた同種造血幹細胞移植後の網羅的ウイルススクリーニング検査」(口頭)
- 玉井勇人「KMT2A::AFF1陽性急性リンパ性白血病のamlexanox併用Ara-C療法の検討」(口頭)
- 安井寛「CAEBVにおけるALTとフェリチンによる病型分類の意義」(口頭)
- 脇坂朱遥「CAEBV患者の末梢血単核球のEBV-DNAと予後との関連」(口頭)
- 内田三四郎「成人T細胞白血病/リンパ腫に対するアレムツズマブを用いたHLA半合致移植」(ポスター)
- 西尾美和子「慢性活動性EBウイルス病(sCAEBV)におけるBCL2阻害剤Venetoclaxの有効性」(口頭)
- 富田直人「アグレッシブB細胞リンパ腫:予後因子・その他」(ポスター座長)
- 新井文子「慢性活動性EBウイルス病における同種造血幹細胞移植アップデート」(教育講演座長)
- 2025年10月27日
- 玉井勇人先生の論文「Combined Treatment with Amlexanox and Cytarabine Induces Apoptosis via the S100A6–Akt Pathway in KMT2A::AFF1-Positive Acute Lymphoblastic Leukemia」が国際学術誌「Leukemia」に掲載されました。極めて難治性であるKMT2A::AFF1陽性急性リンパ性白血病に対し、主要治療薬の一つであるシタラビンに抗アレルギー剤アムレクサノクスを併用することで、S100A6–Akt経路を相補的に抑制し、アポトーシスを誘導することで抗腫瘍効果が増強されることを明らかにしました。この知見が新たな治療戦略としてブレイクスルーをもたらすことが期待されます。詳しくはこちら
- 2025年10月27日
- 9月25-27日に金沢で開催された第84回日本癌学会学術総会(The 84th Annual Meeting of the Japanese Cancer Association)で行われたインターナショナルセッション 6「宿主因子に注目したEBウイルスによる発がん機構(Host Factors in EBV-induced Carcinogenesis)」(9月26日)で新井文子先生が韓国 Samusung Medical Center, Sungkyunkwan University School of MedicineのSeok Jin Kim先生と共同で座長を務めました。セッションでは日本、韓国、シンガポールの気鋭の研究者6人がそれぞれの研究について発表しました。詳しくはこちら
- 2025年10月27日
- 玉井勇人先生が聖マリアンナ医科大学の「責任指導者」(通称:赤バッチ)に任命されました。責任指導者制度は、聖マリアンナ医科大学が独自に設立した教育者資格であり、初期研修医のみならず、科内の教育・指導の中心を担う人材が取得するものです。玉井先生は研修医の先生方からの推薦を受け、2025年9月11日、20日に開催された「責任指導者養成ワークショップ」を修了しました。「指導者としてのステップアップを目指す上で、大変意義深い制度であると感じております。今後も、研修医の皆さんが安心して挑戦できる環境づくりに尽力し、教育者としての責任を果たしてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。」詳しくはこちら
- 2025年10月27日
- 9月17-19日にベトナム・ホーチミンで開催された第30回アジア太平洋造血幹細胞移植学会(APBMT)に加藤葵NP(Nurse Practitioner、診療看護師)が招待され、「Practical experience of NP-nurse collaboration in early intervention for HSCT patients through a Rapid Response System」という演題でRapid Response Systemによる造血幹細胞移植患者への早期介入におけるNPと看護師の連携実践について発表しました。造血幹細胞移植医療では、免疫抑制や感染リスクに伴い急変が多く、迅速な対応が求められます。当院では院内迅速対応システム(RRS)を導入し、早期対応を強化するとともに、多職種連携を推進しております。詳しくはこちら
- 2025年9月19日
- 8月27日(水)放送のNHK「クローズアップ現代」で新井文子先生が登場しました。番組のテーマは希少疾患に対するドラッグリポジショニング。その1例として慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)に対するルキソリチニブという治療薬の医師主導治験について取材がありました。CAEBVのような希少難治性疾患は治療薬開発では常に開発コストと開発にかかる時間の問題に直面します。ドラッグリポジショニングへの挑戦、開発がなかなか進まない現状を訴えました。詳しくはこちら
- 2025年9月19日
- 日本医療政策機構(非営利、独立、超党派の民間の医療政策シンクタンク)による「血液疾患対策推進プロジェクト」に新井文子先生、大橋晃太先生(非常勤講師・トータス往診クリニック 院長・NPO血液在宅ねっと 理事長)がアドバイサリーボードとして参加しました。この度、当プロジェクトの提言・論点整理『血液疾患対策の推進に向けた現状の課題と展望』が公開されました。
- 2025年8月27日
- 米国時間7月23日に新井文子先生がWomen in Lymphoma(WiL※)のウェビナー「SERIES 15 - PATHOGENS AND LYMPHOMA」でフランスFlorence Broussais先生他座長のセッション「3 Do infectious agents drive #lymphoma initiation?」に登壇、「Chronic Active EBV Disease: A Window into EBV-Driven T/NK-Cell Lymphomagenesis」というタイトルでCAEBVを説明しました。WiLウェビナー(WiLing Wednesdays Education Webinars)は大変な人気で、世界中の人がアクセスします。幸いオンデマンドで過去のコンテンツをいつでも視聴することができます。※WiLは リンパ腫 領域で活躍する女性のリーダーシップ・男女平等の機会を推進する団体です。詳細はこちら
- 2025年8月27日
- 新井文子先生が共同研究者である東京科学大学の吉森真由美博士と西尾美和子准教授との論文「Expression profiling of Epstein–Barr virus-derived microRNA in systemic chronic active EBV disease」が日本血液学会の英文機関誌International Journal of Hematologyのオンライン版で公開されました。慢性活動性EBウイルス病の感染細胞におけるウイルス由来マイクロRNAの発現プロファイルを明らかにしました。あらたな治療標的にできないか、更に研究を進めます。詳細はこちら
- 2025年7月25日
- 7月19日に開催された日本血液学会関東甲信越地方会で、内科医後期研修医の胡田理佳子さんがローテーション中に担当した症例を「VA-ECMO使用下にR-CHOP療法を施行した原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫の1例」として発表しました。急速に進行した症例でしたが救急科との連携で寛解を得ました。VA-ECMO使用下での薬剤投与量など、今後の課題が見えた重要な症例でした。詳細はこちら
- 2025年7月25日
- 玉井勇人先生の研究が聖マリアンナ医科大学がん関連研究助成金(St. Marianna University School of Medicine Cancer Research Fund)の対象として採択されました。「難治性白血病であるKMT2A::AFF1 (MLL::AF4)白血病は、造血幹細胞移植の効果をS100A6というCa結合蛋白を発現して、P53-Caspase3アポトーシス機構を阻害することで免れていることを我々は既に報告しています。膵臓がんもS100A6を高発現していることで知られ、同じ機構で抗がん剤や免疫療法を免れている可能性を考え、KMT2A::AFF1白血病・膵臓癌両者に奏効する分子標的薬の開発を目指します。」
2022年を迎えて

早いもので聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科教授を拝命し、3年が経とうとしております。皆様には格別のご指導、ご高配をいただき、誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。
この間、予想もしなかった新型コロナウイルスパンデミックが私たちを襲いました。感染者急増の中、一時は通常の診療、研究、そして教育が遂行できない事態となりました。しかし、そのような危機的状況であればこそ、見えてきたものがございます。その一つが、月並みですが「仲間の力」でした。困難に立ち向かう中で、お互いカバーし合い、そして思いやれる血液・腫瘍内科になれたと確信しております。
オミクロン株の出現とともに、パンデミックも新たな局面が予想されます。血液・腫瘍内科も大きな影響を受けると推測しています。しかし、私は今「この仲間となら、何とかなる、何とか出来る」と希望を持っています。そしてこの先も持ち続けたいと思います。この「くじけない楽観主義」を2022年の柱とし、さらに発展する一年にしたいと思います。
写真は上高地の梓川です。この流れのように、清らかに、しなやかに、そして大地を潤す存在としての血液・腫瘍内科でありたいと思います。始まりは小さいかもしれませんが、やがて大河になれるよう、医局員一同邁進いたします。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
2022年1月
聖マリアンナ医科大学血液・腫瘍内科教授
新井文子











